山林や里山の整備
いばらき森林クラブでは,公共の公園や民有のヒノキ林,広葉樹林などで,植栽,下草刈り,間伐,枝打ちなどの整備を行っています。荒れ果てていた山林や里山などを継続して整備することにより,豊かな植生をよみがえらせ,健全な山林を取り戻し,里山を有効に活用することを目指しています。
地拵えと植樹
県民の森では,枯松の除伐跡地で,埋没木などを集積処理するとともに篠や低木を刈払ってナツツバキを植栽しています。将来は,隣接する「もみじ谷」と合わせ,年間を通して花や紅葉(黄葉)を楽しめる森を目指しています。
草刈り
里山は,初夏には一斉に夏草が生い茂るようになります。十分に生長していない苗木の成長を助けるためには,周辺の草を刈払う必要があります。また,里山の林床を適度に刈払うことによって豊かな植生を維持することができます。
間伐
常陸太田市の民有林では,「茨城県元気な森林づくり活動支援事業」の助成を受けて,ヒノキ林の間伐を行っています。込み合ったヒノキ林での間伐は,掛り木で苦労させられます。
公園等の整備
公園などの公共施設では,草刈りや不要な木の除伐,剪定などを行っています。特に危険な樹木は,倒木や落枝による事故を防止するため,優先的に処理することを心がけています。
竹林の整備
近年の里山では,竹の侵入が問題視されており,里山に侵入した竹は除伐を行って里山の回復を図っています。一方,竹林として定着しているところでは,間伐などを行って明るい竹林を目指して整備しています。このような竹林からは,竹細工用の材料や筍が採れます。